エイベックス60年の歩み/AVEX記念誌

AVEX記念誌
戦略を「カエル」と「サル」に例えたユニークなエイベックス流「勝ち進む戦略」

カエルは柳の枝に向かってジャンプをして受注を得ようとする。競合するカエルが増えれば枝の数は減り、ともすれば枝はジャンプしても届かないほど高くなる。これを「カエル」勝ち残る戦略と例えると、エイベックスでは木に登るサル。

サルであれば木の上から全体を見渡す事ができる。しかしその為には木に登る為の技量を身につけなければいけない。すなわち自社の強み・弱みを分析し、エイベックスとしての方向性を見い出す事が勝ち進む戦略に繋がる。

「業界が落ち込んだからといって自社も落ち込んでも仕方がないなんて思想はおかしい。」
と加藤社長は言う。

ひとつ上の経営をめざす具体的な戦略としては本業重視による専門性を追求する。
印刷・研削加工の「何でも屋」では大きな指示用で価格競争にまきこまれる。AT油圧バルブに特化することにより市場を絞り込み、大きな占有率を持つ「市場の細分化」を図る。また、世界規模では市場の縮小化が進むMTの部品に注目し、競合メーカーが少なくなる中、優位性を確立している。

厳しい条件はどの業種も同じで納得したら終わりであり、行動が止まってしまう。経営姿勢として経営環境や競合企業等の外部要因に責任を転嫁せず、自社の課題として展開していくことであるべき姿、成功要因を見出すことが重要であるとエイベックスは考える。