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2019.7月 わが社の「自主・民主・連帯の精神」

経営者の勉強会として、私(会長)が参加している愛知中小企業家同友会があります。そこで学んでいる内容の一部を紹介し、皆さんの職場を振り返って気づき、みんなで働きやすい風土を作り上げて欲しいと期待します。
人間尊重経営をめざしている団体ですが、同友会理念の一つに「自主・民主・連帯の精神」があります。言葉を変えると「生きる・暮らしを守る・人間らしく生きる」です。

「生きる」とは、【民主】のことで、人間観をベースにしています。まず人を人として認める。人格そのものを認める。そのベースは、人の命の重さに差はないということです。すなわち「生きる」そのものに価値〔生命の尊厳性)がある。具体的に言うと、長けている個性をお互いに生かし、一人ひとりの持ち味が発揮できるような環境や風土を作っていく。そのためにも、他人の心の痛みを感じる心や他人を思いやる心〔常に、相手の立場に立って考える〕ができる自分自身を作り上げることが重要です。
会社の中でやっていって欲しいことは、人と人を比較して評価をしないこと。〔相対(平均点)評価〕、その人その人一人ひとりの成長の度合いを評価する。〔絶対(人格)評価〕、すなわちこれが一人ひとりの目標管理となります。今行っているスキルマップ表そのものです。成長目標を、上司と本人とよく摺合せを行い、目指す姿を明確にして現状から何をすればステップアップするのかを、確認し合って下さい。

「暮らしを守る」とは、【連帯】のことで、社会における生き方・社会観です。
人間は一人では生きていけない「あてにし、あてにされる関係」があります。
自分の「存在価値」を、自分自身で感じる
 ◎一人では生きられない「あてにする」感謝の念
 ◎「あてにされる」ことの喜び、誇り、更に磨き上げていく充実感
            〔自分自身で感じる存在価値〕
 ◎同じ時代を一緒に生きていく頼りがいのある存在としてお互いに位置付けることにより、お互いに教えあう風土を築き上げていく
すなわち、【育てるものではなく、育つ状態の風土をつくる】
             ⇒自主的に行動する社員づくり
この、「育つ状態の風土づくり」の具体的な行動を、示してほしい。

「人間らしく生きる」とは、【自主】のことで、個人の尊厳性です。
すなわち、その人の持つすべての資質をベストで開花させる
 ◎無限の可能性-潜在能力を引き出す風土づくり
     〔人生は一生⇒やりがい・生きがいを感じる人生〕

潜在能力が発揮できる風土をつくろう


問題発見能力
◇「顕在化した問題」は過去を解決するもの
 【改善】とは、本来得られる「利益」をロス・ムダによって、機会損失している「利益」を戻す行為(過去から現在)を解決すること
 現在実力の利益線まで回復させる価値がある。
◇「潜在化した問題」は未来に向って解決するもの
【改革】とは、「あるべき姿・めざす姿と現在」のギャップから生み出された、隠されていた問題を解決すること
 現在実力の利益線を、更にアップさせる真の体質強化の成果がでる。

問題解決能力
せっかく問題を発見しても、問題を解決する時に邪魔な思考・行動が出てきて、解決を遅らせるか、解決につながらないことがある。

◇「コップの水」の話〔プラス思考〕
コップに水がいっぱいあったのに半分まで飲んだ状態の時の考え方です。
マイナス思考→あと、半分しか残っていないのか!
プラス思考→まだ、半分残っている。今から倍楽しめる!
あなたは、どちらのタイプですか?
・マイナス思考の人は、日頃不平不満を言っている人です。それは、自分は悪くない。周囲の人か環境が悪いのだ、と自分を正当化して問題を解決をしようとしない
・プラス思考の人は、自分の問題でなくても、問題を自分ならどうするかと主体者の立場になって、問題を解決しようとする。本人も成長するが更に周囲の援助が得られるので、解決のスピードが速い。
 
◇「小象」の話〔先入観〕
小さな頃や過去に引きずられ、今までうまくいかなかったから、これからもだめだ。足を引っ張るタイプ。本人が気づかないことが多いので、始末が悪い。

◇「うさぎとかめ」の話〔目的の明確化〕
目的を確認しなかったか、途中で方向が変わってしまったケース。ウサギはゴールを目指すのではなくカメを見ていた。何のために今行動するのかを、まず確認をする。特に会議等人数が多いときは、目的のベクトルを合わせる。

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