『さるの世界観』
多くの存続の危機につながりかねない経験も先輩方は乗越えてきてくれました。
一つは前出の「伊勢湾台風危機」でありました。
主要部品であった「ブレーキ部品の樹脂化」や「8ミリ映写機の消滅」による売上の大幅な減少…企業が消滅してもおかしくないほどの衝撃でありましたが、その危機の中を先輩達は苦しみながらも確実に乗越え、変化を恐れず立て直してきました。
多くの苦しみの経験が、「自立型経営」に変革でき、企業を存続永らえてきたのかもしれません。
危機に直面したときに現状にしがみつき、苦しむのでなく立ち向かったことが変革につながったと考えられます。
現状に甘んじることは簡単ですが…、会長の話す「企業は必ず消滅する」「企業で働く従業員は必ずいなくなる」ということを認識して企業を存続させるためには変化する勇気が必要となります。
そして「さるの世界観」でAVEXの現状を自己認識して何をすべきであるのか?
この考え方は、従来の「商品軸」の戦略から現在の「技術軸」での拡張戦略に活かされているのです。(『技術ロードマップ』の原点)

敷島のセンターレス

野村ピーターマン