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2018.11月 QC的なモノの見方・考え方

安全第一で働きやすい職場風土を作り上げるために、床・設備ピカピカ運動を進めています。これは「2S+清掃」がしっかりとまとめて習慣づくためのものです。そもそも、なぜ当社では一般的に言われる「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」ではないのか? 改めて皆さんと確認をしたいと思います。

まず基本となる「2S」とは、整理(いるものといらないものを明確にして、いらないものを捨てる)、整頓(いるものを使いやすいようにする)のことで、まず2Sを基本にして徹底的に行い、その結果2Sが維持されているかの確認をしながら清掃を行う、と言う意味で「3S」と言わずに「2S+清掃」にこだわっているのです。ここで「2S」を復習しましょう!

◇整理⇒いるものといらないものを区分して、いらないものを処分する。そもそも、何故いらないものが出てくるのでしょうか。 報連相ができていれば、本当に必要なものだったのだろうか。他の部署にあることを知らずに、二重発注してしまった。設変などで必要のないものが棚からあふれていることはないだろうか、逆に捨ててはいけないものを自分勝手に判断してしまい、また購入をしなくてはいけなくなってしまった等、みんな「報連相」のまずさから出てきた問題です。

◇整頓⇒いるものがすぐに使える状態になっている。誰が見てもすぐ分かり間違えない状態(表示等)がされている。在庫として最大量が分かり、最低量になったら発注する仕組みができているなど、一度改善されたものが再び悪い状態に戻らないようにするためには、お互いが理解し納得が出来ることがとても重要です。いわゆるベクトルが合っている状態になるためには、「報連相」をしっかりと行うことがとても重要です。

と言うように実は、「2S+清掃」を行うということは、コミュニケーションの集団のひとつである「報連相」の行動と密接につながっていることに注目をすると、改善の観点が広がり、再発防止の視点での改善がもっと進むのではないでしょうか?

今回は「QC的なモノの見方・考え方」から「2S+清掃」運動を見て行きます。現在「2S+清掃パトロール」が、展開されていますが、どうも「結果」から「結果」の指摘が多く、改善が進まず同じ指摘を何回も受けています。これは先ほどの「整理」からすると、いらないものが出て来てしまった場合、必要のない余分なモノを買ってしまって、捨てることになった、としましょう。この場合、今度から買わないように気をつけます、という対策であったら、皆さんどう思いますか?「なぜ買ってしまったのか」という現状が把握されていないため、また、誰かが買ってしまう可能性が大で、また整理強調月間で、無駄な捨てるものがまた発生してしまうでしょう!

これは、「QC的なモノの見方・考え方」の一つの「QCストーリー(問題解決法)⇒現状把握・原因の追及・対策案・標準化」のプロセスが出来ていないために発生してしまっているのです。

〔例1〕掲示板防災担当者一覧・表示が更新されていない⇒更新・運用・管理のルールを作る
これは、「なぜ、ルールが作られていなかったのか」という現状把握をすると、その原因が見えてくるので、対策が打ちやすくなる。この例1では、真の問題点が浮かび上がっていないので、たぶんルールを作っても運用がされにくいと、皆さんも思いませんか?

〔例2〕配電盤の吸気ファンのフィルターが交換されていない⇒フィルターの交換を行って下さい
これも同じで、「交換がされていない」という結果に対して、「交換して下さい」という結果の指示が出ている。

〔例3〕エアー3点セットのルブリケータ内に水がたまっている⇒水を捨てて、油を補給して下さい
エアー3点セットのルブリケータ内に油が入っていない⇒油を補給して下さい
これも同じで、「たまっている、入っていない」という結果に対して、「交換して下さい」という結果の指示が出ている。補給するだけでは、再発する。

これも、結果から結果になっていて、QCストーリー(問題解決法)になっていない。要するになぜ、交換がされなかったのかとか、なぜ水がたまった状態なのか、なぜ油の入っていない状態で機械を動かしてしまっているのなど、なぜという現状の把握がされていないため、原因が追究されず、原因が不明のまま放置されているのです。PM以前の問題です。今回は残念ながら肝心の「2S+清掃」パトロールの資料が指摘された状態の書類しかなく、対策案と結果も書かれている書類が展開されていないため、これ以上チェックができませんが、たぶん同じような状態の指摘をして「結果」から「結果」の対策になっていることが想像できます。大事なことは、指摘する方もただ指摘をするだけでなく、せめて現状把握・原因の追及は、その現場の人と一緒に検討をして欲しい。これが『エイベックス流の真のコミュニケーションづくり』であり、お互いに助け合う連帯の精神の風土づくりにつながり、働きやすい職場作りの推進になります。まず、お互いにQCストーリーで会話をしましょう! 品質管理部署の皆さんは、率先してモデルとなり、社内全社展開をお願いします。

「QC的なモノの見方・考え方」のもう一つは、P・D・C・Aの管理のサークルを回そうと言うことです。会社では「経営指針書」を中心に一年間の計画が立てられ、それに基づいて行動をしています。大まかな一年間の流れは、

経営指針幹部検討会(一泊)(決算2か月前)⇒経営指針書作成(決算1か月前)
⇒経営指針書再確認(会議体)(決算前後)⇒経営指針発表会(決算前後)

〔月次社長発表〕⇒「予実の差」会議【管理会計】⇒半期修正会議(決算半年後)

会議体は、各部署の会議体の集約として経営会議があります。それぞれの部署では、各役職者が中心に部署ごとの「予実の差」分析会議が行われています。会議体にて集約を図っていく組織体制になっていますので、技能員さん、検査員さんは、上司の皆さんに意見や相談を投げ掛けて下さい。

働きやすい職場作りを展開して行くためにも「2S+清掃」面など、仕事上でやりにくい事などをどんどん改善をしていって、ゼロゼロ発表会などに積極的に参加をして下さい。社長と直接話ができる良いチャンスでもあります。

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