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2018.10月 本社での「朝礼」からの話題提供・No4

私(会長)が本社の朝礼に参加する時には、時々この「成長の泉」の後半で紹介をしている「著書:考えてみる・著者:大久保寛司・出版社:文屋」という書籍の一ページを読み上げて、それから私の今までの経験や体験を通して感じた事や考えたことなどの話をしていますが、毎週月曜日だけは本社事務所にいる各部署の持ち回りで、皆さんに話をしてもらっています。

先月も提供しましたが、その後また「すばらしい考え方による行動」の話がありましたので紹介をします。総務経理の青山由紀乃さんの話です。

「新幹線が予定どおりに発車が出来なくて大騒ぎになったというテレビを先日見ました。その理由は、芸能人が乗車していてファンがそこに群がってしまったため、列車が動くと危険なので発車が出来なかったという内容でした。私はその光景を見ていてこんな事を思いました。

群がっているファンの皆さんは、満足感という自分の都合だけで行動している。そのために迷惑を被っている乗客の皆さんを始め、定刻発車を心掛けている運転手さんや関係者の皆さんの事を考えているとは思えない。

また一方には、芸能人その人ご自身の評判を落としてしまうことに為りかねないことを心配しているファンの皆さんも、中にはいるのではないか。ということを感じました。

というお話でしたが、青山さんは何とまたすばらしい気づきをし、大変やさしい心の持ち主だと、この話を聞いて私は感動をしました。

この話から私がふと思い浮かび心配したことは、会社の中でも自分自身では周りに迷惑をかけているとはまったく気づかずに、自分の都合を優先した行動を取っていないだろうかということです。

先月の話で、「一度相手の立場に立って考えてみようと思った。そうすると、相手だけの問題ではなく、自分の対応の仕方にも問題があると気づいた。そうすると、なぜやってもらえないのかと原因を考えるようになり、そこで、今までにはない自分のやることが新たに見えてきた。」というような話がありました。今回も、このように感じるお話でした。

もう一つ感じたことは、『真の課題はどこにあるのか』という視点です。自分の行動そのものが人様に迷惑をかけているという問題に対して反省することがまず大切ですが、今回の場合のように自分が芸能人の立場に立った時、周辺の人々に迷惑をお掛けしないようにするためにはどんな行動をとれば良いのかという視点で行動を考えることも、大事な見方です。このように一つの現象をいろいろな角度から分析をする能力を高めていくことが、真の課題を発見し、解決することになります。人生の成長過程です。

会社の経営理念に「良品を生産する事を追及する」ということがあります。『誰のために、何の為に』を考えていくと、毎日行っている仕事の自分の役割の中で何をすべきかが、おのずと明確になって来ます。上司や周りの人々と一度話し合ってみて下さい。仕事に充実感が湧いてきて、毎日が楽しくなります。

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