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2018.9月 本社での「朝礼」からの話題提供・No3

私(会長)が本社の朝礼に参加する時には、時々この「成長の泉」の後半で紹介をしている「著書:考えてみる・著者:大久保寛司・出版社:文屋」という書籍の一ページを読み上げて、それから私の今までの経験や体験を通して感じた事や考えたことなどの話をしていますが、毎週月曜日だけは本社事務所にいる各部署の持ち回りで、皆さんに話をしてもらっています。

先月も提供しましたが、その後また「すばらしい考え方による行動」の話がありましたので紹介をします。品質の中村さんの話です。

品質部署の立場として、製品に不良品が出ないよう、また再発しないように今ある標準を守ることや標準が守りにくいものは改善していく。また、標準のないものは新たに作っていくなど、色々製造グループにお願いする事が出てきます。

しかし、お願いしたことをやってもらえない人もいました。そんな経験をしている日常の中で、品質を確保するためには製造グループがやるのは当たり前で、やらない製造グループの人の問題だと、相手のせいにしていた。なぜ、相手はやってくれないのだろうかと、ふと気づいた。一度相手の立場に立って考えてみようと考えた。そうすると、相手だけの問題ではなく、自分の対応の仕方にも問題があると気づいた。そうすると、なぜやってもらえないのかとの原因を考えるようになった。そこで、今までにはない自分のやることが新たに見えてきた、というような話がありました。

この話から私が感じたことは、日常の仕事から気づくことにより人間として一歩前進しました。成長することにより、仕事のやり方が一歩深くなり判断力も出てきました。今回のケースは、二つの立場があることが言えます。

一つは、自分の立場だけで相手を変えていくことは、どんなに話上手でも、相手が理解していないので、解決しないか、すごく時間がかかってしまいます。また、下手をすると感情的になってしまい、雰囲気が悪くなってしまいます。

もう一つは、相手の立場に立つと色々なものが見えてくるということです。まず、相手の立場になるということは、相手に対する気遣いが出てきます。自分の立場では、相手に対して威圧感が出てしまい、命令になります。そして目的を理解してもらう話が出来なくて、結果の行動のみの指示をしてしまい、押しつけてしまいがちです。お互いに相手を受け入れ合うことがありません。これでは仕事も、お互いに理解し合うことも出来なくなります。

会社の経営理念の根底に流れる思想は、人間尊重経営です。これは、一つには、働きやすい職場風土を社員一人ひとりが作り上げるということです。今回の朝礼での話は、まさにこのことを実践した事例です。

各部署の朝礼も、単に業務の連絡にとどまることなく、今回の話題を参考に
日常起きていることを題材に、交代で朝礼をして欲しいと思います。朝礼を通して、人間として成長して行くことを期待します。

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