AVEX
NEWS
2018.8月 本社での「朝礼」からの話題提供

私(会長)が本社の朝礼に参加する時には、時々この「成長の泉」の後半で紹介をしている「著書:考えてみる・著者:大久保寛司・出版社:文屋」という書籍の1ページを読み上げて、それから私の今までの経験や体験を通して感じた事や考えたことなどの話をしています。毎週月曜日は本社事務所にいる各部署の持ち回りで、皆さんに話をしてもらっています。

いつも興味津々な内容ばかりで「なるほど」と感心して聞きほれています。その後、私なりの感想を含めて話をしていますが、話題はどちらかというと、自分の部署に関係をする仕事の内容の話が中心でした。しかし今月の第1週の月曜日は時事問題の話題提供があり、内容がとても良かったので本人には了解を得ていませんが、褒めることができる話なので紹介をします。

「73年前の本日(8月6日)8時15分、広島に原爆が投下されました。もうすぐその時間が来ます。私は、祖父・祖母からその悲惨な状況の話を聞きました」罪のない人々がたくさん亡くなっていったのです。戦争の悲惨さを改めてかみしめたいと思います。先月の「成長の泉」に、東日本大震災を「忘れないで」という意味で福島を訪ねた内容を書きましたが、戦争の悲惨さを、特に世界でも日本人しか経験をしたことのない、一瞬にして多数の人々を殺してしまう原爆の恐ろしさを決して忘れてはいけないし、我々にはこのことを永久に後世に伝えていく義務が、課せられていると思います。

しかし、原子力発電所は平和利用ということで、世界でも認知されています。詳しいことは専門家ではないのでよくわかりませんが、原理は同じだと思います。要するに殺傷能力は同じです。原爆と原発の一字違うだけですが、基本的に構造が同じようなものが、人間が生活をしているすぐそばに置かれているわけです。福島で多くの方が被災経験をしました。そこでは生活ができなくなりました。今年は特に危険といわれる高い気温が続いていますが、極暑でも電力不足の話が出てきません。我々は一生懸命に節電という省電力改善に協力して原発に頼らない生活をするよう努力をしています。これからも、できるだけ省電力の改善を進めていきたいと思います。また、エネルギー・シフトにより、自然を味方にした電力の開発(風力・太陽光・バイオ等)も進んで来ました。戦後工業力で見事な発展をしてきた日本です。今まで蓄積してきた技能・技術を更に高めて、原発に頼らない生活が出来るよう協力をしていきましょう!

おじいさん、おばあさんの話は、原爆の話から「もったいない」の話に展開をしていきました。「モノを粗末にしない」という非常に単純なことですが、このことは苦労をしてモノを作り上げる人がいて、我々は便利に生活をしています。その意味は、「ごはんの米粒を残さずに、最後まで食べなさい。お茶を入れてすすぎながら一粒のお米まできれいに食べなさい」ということです。自分が満足をすればよいのではなく、満足をした裏側には満足をさせてくれた人がいるから、自分が満足できるのだ。という考え方で、常に相手がいるという「感謝の気持ち」を持つことが大切です。

会社でも創業者から「お金が落ちとるぞー」「自前化を図ろう」と言われてきました。今の言葉にすれば、「お金が落ちとるぞー」は「むだをなくせ」ということです。そもそもお金が落ちていることに気がつかないようでは、無駄を垂れ流していることと同じです。次にお金が落ちていても拾わない人、これは気がついていても行動をしない人です。これは成長のない人です。こういうタイプの人は、日頃不満だらけの人です。自ら解決をしようとしないわけですから、自主性がなく誰かが助けてくれるまで待っているわけです。お金が落ちているにも関わらず、だれか拾ってくれないかなーと思っているわけなので、拾ってくれない人に文句を言っているわけなのです。悪いのは周りの人間、俺は悪くない。そんな考えだから、日常不満だらけになってしまうわけです。

「自前化を図ろう」については、まずは自分でやってみようということです。技能・技術を自分のものにして、ある程度分かってきたら、外部に指示を出すことができます。まったく分かっていない場合は、すべてお任せになってしまい、こちらの手元には、ノウハウが何も残らない状態になってしまいます。この考え方は会社の思想として、現在進めている画像処理による検査体制も名工大に行って勉強をして、社内にて画像処理のソフトやシステム開発のノウハウを身につけようとしているわけです。

良品条件を確立するための切削工具の研究もしています。まずは現在、世の中にある無限大に近い多数の刃具がありますが、どれが被削材に対して適切なのか吟味をする研究です。今はその段階ですが、これも将来は、自社で刃具の材質を含め自社しかない刃具を作成する研究に発展していくと、未来永劫に進歩、発展していくことができます。やるべきことは、無限大にあるのです。毎日繰り返す作業になってしまい、将来が見えなくなっている人はいませんか。今の現場に満足しないで下さい。毎日現場は変化しています。毎日変化に対応して成長していかなければなりません。自ら課題をどんどん見つけていきましょう。これが、「お金が落ちとるぞー」「自前化を図ろう」ということです。

皆さんはプロなのです。人を大切にする経営とは、一人ひとりの社員さんが、自己成長をして、自分の成長ぶりを実感して更に次のステップを目指していくことです。職場での自分の存在価値を、認知しましょう!

一覧に戻る

ページの先頭へ