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2017.7月 「2S+清掃」の重要性

5月にも話題にした「2S+清掃」をまた取り上げてみました。これは先日調達担当役員のお客様が当社に見えた時のお話です。「仕入れ先を巡回しているが一般的に言われている5Sが出来ている会社の業績は良い。業績が良ければ将来の発展性が感じられる頼もしい会社になる。同じ発注をするなら、そのような会社に仕事を出したい」

社内でもよく出てくる話で、5Sの出来ている当社の仕入れ先は、品質状況も良く納期管理もしっかりしている。改善活動も行っているのでコストが安いが利益も出ている会社で、そんな会社に仕事を出したい。安心だ。立場を変えて見るとみんな同じ見方です。

社内では、プロジェクトを作って「2S+清掃」パトロールを行っています。しかしその結果報告書を見ていると、数か月に渡って放置されている指摘があります。その一つとして、この内容を見ると社内で使われている通箱が多いため高く積まれていること、顧客へ納入するためのパレットも多く、肝心の出荷置き場が有効的に使えない状態になっているのが課題である。

その対策案が示されているが、必要なものと不必要なものを分けろ、必要なものは置き場を決め、置き場のライン引きをして、保管数がわかるようにせよ、と指示をしている。

これでは、結果から結果の裏腹の対策をするだけで、また元の状態に戻って再発してしまい、よくなってはいきません。QC的なものの見方・考え方の学びを展開したことにはならない。QC検定3級を取得していれば、現状把握の仕方として、なぜ多くあると感じるのか、本当に多いのかの検証がまず必要である。その部署担当に聞き込んだかがまず第一歩です。ということは、パトロールで指摘をする人と一緒にその部署の人と現状把握する体制・仕組みが必要です。そして初めて保管の最大数と最少数が決まります。あとは表示をするのみです。

仮に結果として、保管数が多かったとするとこれは新たな課題として、なぜ多くなったのか、多いものは今後しばらく購入しなくてよいように、購入担当者に連絡をする。ここまで、進めていきましょう!
①パトロールをする人は、相手の立場に立って自分ならどう進めるかを考えて、アドバイスをする
②QCストーリー(現状把握・原因の追究・対策・標準化)に基づいて進める

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