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2015.11月 気づく人は、毎日が楽しい

経営の根本思想として「人を大切にする経営」を据えて、そのために「プロの育成」を進めていますが、そのベースに「気づきの心・思いやりの心・共育の心」の『三つの心』を示しています。今回はその中で「気づきの心」を深めてみたいと思います。

「気づきの心」を育てていくには「自ら考え、自ら行動・継続的な改善・全員参加」が大変重要になってきます。しかしそれらを行っていく弊害として、日常において「やらされ感」はありませんか?この気持ちを持って仕事をしていると周りが見えなくなり、ただただ作業をしているだけになってしまいます。まずは、周りに関心を持ちましょう。例えば、こんなことはありませんか?

決めた所に置いてあるはずの「モノ」がなくなっていることに「気づき」ましたか?また、置き場所の表示がないにも関わらず「モノ」が置いてありませんか?【基本理念の安全第一】の『2S+清掃』の基本行動なくして、良い品質を維持することはできません。また、「気づく」からこそ、気づきに対して行動しようという気になります。これが進歩・成長の第一歩です。

決められた刃具交換時間が来ました。標準通り交換しました。でもその時、さっきまで使っていた刃物を観察しましたか?いつもより摩耗が進んでいませんでしたか。使用済みの刃物を見ずにただただ交換しただけでは、何も「気づき」を得ることができません。この観察行為ができると「気づき」が多くなり、なぜ摩耗が激しくなったのかと、疑問に思うことから調査をしようとする行動が生まれ、そのことにより技術知識が上がり、次にやるべきことの行動が分かってくる。これらの行為が「自ら考え、自ら行動」に繋がっていくのです。これも進歩・成長の第一歩です。

機械から切粉が出てきました。回収箱からこぼれていないかをただただ確認だけしていました。しかしよく見てみると、いつもより切粉の巻き方が違うぞ、何か変だと「気づき」ました。そこで機械を止めて、どうして違うのかを確認しようと思うようになりました。これも進歩・成長の第一歩です。

どうでしょう。今までは、ただただ作業をしていただけなので毎日が同じことの繰り返しでおもしろくなかった、と感じたことはありませんでしたか?大変『もったいない』ことです。これではムダやロスに気づくことも難しいでしょう。本当に『もったいない』ことです。

ちょっと周りに目線を向けるだけで、「気づく」ことができます。いつもと違う。なにか変だ。と、どんどん「気づき」が出るということは、どんどん自分で何を勉強すべきか、何を覚えるべきか、が見えてくるのです。そしてそれが、どんどん進歩・成長していくことになるのです。実はこれが「プロ意識」なのです。「プロに育つ」ための、これも進歩・成長の第一歩です。

あわてずに一つひとつ、一歩ずつ行動をして行きましょう。知らず知らずのうちに成長をしています。それが実感できると、喜びが出てきます。毎日気づいて、楽しく仕事をしましょう!

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