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2015.8月 日本語のすばらしさ

この連休中にちょっと仕事から離れて、頭を柔軟にしようと図書館に出かけてみました。

ひとつは、子供向けの本が置いてある場所に行ってみました。
そこで取り上げた本は、機械が動く原理として、モノによっての支点・力点の位置が変わることや小さな力で大きいものを動かす滑車の働き、動くものからテコを応用して小さく動かしたり大きく動かしたり、横の動きを回転させる原理など、少人化や自動化の改善のヒントが一杯書かれていました。たまには皆さんも小学校の本を読み、基本的な原理を思い出すことにより、そこに「気づき」が生まれ、仕事に応用が効いてくると思います。

もう一つは、漢字の書籍に出会いました。ここでは、改めて日本語のすばらしさに気づかされました。
①発音での違い、たとえば「ハシ」⇒橋・端・箸、「ミル」⇒見る・観る・視る・診る・看る〔社内パトロールはどのミルでしょうか、外部へ行った時の工場見学は?〕等日本語の難しいところですが、一杯あります。
②漢字には一つひとつに意味があるということです。例えば「吐く(はく)」と言う漢字は、口にプラス・マイナスと書きます。人の口からは良いことも悪いことも言葉になって出ます。成長する人は常にプラス志向で考えます。マイナス志向の人は、常に不平不満を言っています。不平不満とは、自分は正しいと思い込み周りを悪者にしてしまいます。自分は悪いと思っていないということは、自分の立場で考える主体者としての改善をしようとしないため、何も変わらず何事もうまくいかず堂々巡りをしてしまうのです。マイナスの言葉を吐かない。「吐」からマイナスを取ると「叶う」となり、プラス志向をすると、自分の思っていることが叶う(かなう)のです。

「儲ける」という言葉があります。だれでも儲けたいと思うものです。この漢字をよく見ると「信じる」と「者」と分解して考えてみます。者というのは、人としてとらえることが出来ます。儲けるためには、人(顧客・仕入先等関わる人々のこと)から信じてもらえるよう日々の努力・誠実さが大切です。「儲ける」という言葉をもっと分解すると、「?(にんべん・人)」「言(言葉)」「者(人)」に分けることができます。人と人を繋ぐのは、言葉だということです。話すことによってコミュニケーションが取れ、意思の疎通が図れるのです。このことで、報連相の大切さがわかると思います。

四文字熟語からも、意味の深さが感じられます。
創業者である私の父がよく言っていたことに「因果応報」があります。因果はめぐる。原因と結果は不離一体、常について回る。今ある結果は、良くても悪くても過去に原因があるということです。将来に良い結果を生み出すためには、いま良い原因を作る必要があります。まさにプロの世界がそうです。我々が見ている場面は「結果」の素晴らしさです。我々から見えないところで努力をして「原因」をつくっているのです。今回の刃具競技会がそうでした。新入社員が賞をとりました。聞いてみると、教えられたように毎日コツコツと研いでいたそうです。先輩社員の皆さん、新入社員に賞を取られてくやしいですね。でも良い原因を作れば誰でも良い結果が生まれることの証明になったと思います。〔潜在能力の引き出し〕
皆さんもいろいろと漢字を見ては、言葉の意味を考えてみませんか?

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