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2019.4月 本社での「朝礼」からの話題提供・No6

その後また「すばらしい考え方による行動」の話がありましたので紹介をします。品質グループの中村さんの話です。

私(会長)が本社の朝礼に参加する時には、時々この「成長の泉」の後半で紹介をしている「著書:考えてみる・著者:大久保寛司・出版社:文屋」という書籍の1ページを読み上げて、それから私の今までの経験や体験を通して感じた事や考えたことなどの話をしていますが、毎週月曜日だけは本社事務所にいる各部署の持ち回りで、皆さんに話をしてもらっています。

《相手の立場に立ち、自分の頭で考え・行動しよう!》

『他部署はもとより自部署でも「何でこんな事が出来ないのか」と自分の思うように動いてくれず腹が立つ時がある。でもそれは自分目線の立ち位置で判断をしているからそうなることに気がついた。「なぜ、できないのだろう」「やってくれないのだろう」と相手の立場に立つことにより、「相手が何を考えているのか、またなぜ行動できないのか」を、今までは聞こうともしていなかった。自分の立場で考えたり、言ったりしていただけだったことに気づいた。 
一度相手の立場に立ち相手の目線に合わせて、自分は何を差し伸べるべきかを考えることが、結果として相手に寄り添うことにより今まで見えてこなかった「真の原因」を把握することになり、再発防止やより良い状態の環境になるのだと気づいた。』 要約をすると、このような話でした。

皆さんもこんなこと、ありませんか? まずは、自分の目線で対応をするのではなく、相手の目線、立場を理解することが大切です。そうすることにより、今まで見えなかったものが見えてきます。人を大切に生かし、成長していくためのコミュニケーションの重要な考え方です。

現在障がい者雇用を積極的に推進していますが、これには社会貢献という意味もありますが、もう一つには健常者でも働きやすい職場にしていくための改善が進みやすいこともあります。

例えば、障がい者だから間違えやすいという事で、始めから間違えにくい改善をして仕事をしてもらう状況を作っていくことは、健常者にとってもありがたいことです。「健常者は間違えない」ということを前提に仕事を進めていることはないでしょうか。これも、相手目線に立つことで、ずいぶん仕事の仕組みが変わってきます。

また、「QC的なものの見方・考え方」の「QCストーリー」のプロセスを大事にして欲しいです。簡単に言うと、「現状把握・原因の追究・対策・標準化」の手順(プロセス)を追うことです。

ここでの「自分の目線で考えるのではなく、相手の立場に立つ」という事は、

①「標準が守られない」という場合は、「現状把握」の段階で、「守れない」状況の実際に考えられることをあぶりだします。本人と周囲からもヒアリングをします。(守りにくい・やりにくい・忘れてしまう・知らなかったなど)
その現状からの「原因の追究」をします。現状把握を間違うと、原因はまったく違ってきますので、当然対策も違ってきます。原因が違う、的を得ない対策では、また同じ問題が繰り返されます。これが自分目線の「また起こしたのか」のイライラが始まるのです。

②「2S+清掃」パトロールにおいていろいろ指摘がされていますが、この指摘項目は「現状把握」から出てきた項目とは言えません。何らか過去に起きたことに対する、単なる今起きていることの現象結果です。実は、この結果に対しての「現状把握」をすることが重要なのです。ここで色々真の課題が見えてきます。ここから絞っていくことが大切なのです。

③「PMパトロール」の結果課題もあります。よく見かける内容に「油が入っていない」とか、「水が溜まっている」とかの指摘に対して、「入れて下さい」「抜いて下さい」と指示を出して、その結果「油を入れました」とか「水を抜きました」とかが、対策になっています。

この事は、やっていない「結果」から、やったという「結果」にすぎません。これでは、真の対策も標準化も当然できません。「QCストーリー」に基づいた改善・対策になっていません。
ここでも、「油が入っていない」「水が溜まっている」という結果から、なぜ入っていないのか、なぜ溜まってしまったのか、その現状を色々な角度から聞き込み探って見て、その中から絞り込んで下さい。その絞り込んだ項目が現状把握になります。そこから、その原因を探って下さい。対策はそんなにむつかしくないと思います。むつかしいのは、真の「現状把握」と「原因」です。しっかりと「現地・現物・現認」をして、考察をしましょう!!

日頃学んでいる「日科技連のQC検定」の学びを実践に結び付けて下さい。

このように、中村さんの朝礼の「相手の立場に立ち、相手の目線に合わせて、自分は何を差し伸べるべきかを考えることが大切である」ことに気づいたという意味は、実は大変重要なことでした。このことに気づいた中村さんの成長を褒めたたえ、これから更なる成長と存在を示すよう期待します。

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