AVEX
NEWS
2014.5月 一事が万事・「気づく人は、改善が進む」

今、新入社員が研修をしています。新入社員から聞かれた時に戸惑わないように、先輩社員の皆さんも会社の一番原点である「経営理念」を一緒に勉強しましょう。

共育デーで、「経営理念」について新入社員と本社のパートさんに話をする機会を頂きました。会社の歴史を知ることにより、経営理念の意味合いを深めることができました。しみじみと歴史認識の重要性を感じ取りました。話した内容を整理して展開します。(ホームページの「60周年社史」参照)
創業者は、岐阜の田舎で次男として生まれたため、裸一貫で名古屋に出てきて住み込みで働き、努力をして独立をしました。創業の10年後には大型の伊勢湾台風に遭遇して設備が冠水しました。この時に設備についていたモーター類をすべてばらして天日干しにして、元通りの状態に修復したのであります。
この努力のおかげで機械の構造の理解に繋がり、今日の中古機械のオーバーホールでの技能継承につながりました。いわゆる『自前化』の元祖です。

扱っていた製品もずいぶん変わりました。創業当時作っていた家庭用ミシンの部品はすべて台湾に移管されてしまいました。また、ビデオが開発されたため8ミリ撮影機や映写機が世の中から消え去りました。何とかそれぞれ転換を図って来ましたが、その後もVA提案によりブレーキ部品が鉄の切削加工からプラスチックに変わるなど、常におびやかされて来ました。要するに、今の状態は将来を保証するものではない。何もしなければ、会社は必ず潰れる。今の状態のままで、安定をし続ける会社はないということです。

発展していくためには、常に市場創造をしていく必要があります。市場を創造するには、営業Gが単に仕事を取ってくるだけではだめ。技術Gは、生産技術力を高める。製造GはQCDの競争力に打ち勝つ。生産、品質等の管理部門は、それらをしっかりとサポートをする。すなわち、『市場創造』をするとは、会社の総合力であり、お互いの連携を強化して、常に改善と改革を繰り返していく、自らが主体者となり、やらされ感のない「自主的な活動」を行っていくことが大切です。
その基本となるのが、創業者の名言のひとつ「お金が落ちとるぞー」であります。まず最低でも、落ちているものに気づけ!その次に落ちていたら拾え!
拾うという行為は、自ら行動しないとできないもの。どんなおいしい料理を目の前に与えられても、のどの中にゴクッと飲み込む行為は、自分にしか出来ない。この「自主的な行動」が、「気づき」の基本なのです。

創業者がよく言っていた言葉のもう一つに「一事が万事」があります。一つのことも出来ない人間は何もできない。拾うという行為が出来ないものが、技能や技術が上がることはない。「気づき」のない人は、日々の環境変化に気づかないので単に毎日の繰り返しを行っているだけで、成長につながらないとの考え方です。毎日の繰り返していく仕事の中から、ちょっとした変化を敏感に感じることで、応用がきいてそれだけ成長していくものです。

私たちは、常に『良品を生産』することを追求し、社会にとって
『役に立つ企業』として努力します。
《モノづくりの精神》を大切に育て、
高品質と新技術で人を活かす企業として、
時代の変化に対応する活力あふれる企業環境を力強く創造していきます。

一覧に戻る

ページの先頭へ