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2013.6月 経営指針でベクトル合わせ・発表会に全員参加しよう!

22日(土)は、年一回の「経営指針発表会」です。全員メルパルク名古屋に集合しましょう!
その意義はどこにあるか? 13・14日大阪で開催された中小企業家同友会「女性経営者全国交流会」の記念講演を聞いて、「経営指針発表会」を毎年継続的に開催していくことの重要性と全員参加の大切さを確信しました。
それは、「子どもたちを安心して育てられる街に~地域再生は私たちの手で~」というテーマで、㈱北洋社クリーニング・高橋美加子社長のお話です。
この会社の南相馬市原町区は福島第一原発から30キロ県内。
2011年3月11日の東日本大震災を境に環境が一変しました。
総理大臣の命令として、放射能被曝をする可能性があるので、飯館村の方に避難しなさい。何が起きたのか確かな情報がないまま、子供を連れて逃げた。ところがそこが高濃度の放射能で汚染されていた場所であった。その数日後身体の放射線量を図られ、くつから高濃度の値が出た。すぐ脱ぎなさいと新しい靴が支給された。実はそうとも知らず、子供が出入りする避難先の玄関に放置していた靴であった。子供はこのくつから放射能を浴びたのではないかと、大変後悔されたそうです。そんな不確定な情報しかない中、避難していた社員も少しずつ会社に戻って来ました。それはこの店を開けないと地域の皆さんにとって生活が不便で、住民の皆さんも戻ってこれない。戻って来ないということは、地域が破壊されなくなってしまいます。まさに、地域でお役立ちの出来るクリーニング屋、喜んで頂ける存在価値を認知してもらえる会社にしよう!という経営理念が、社員の皆さんの中に浸透していたのです。
この南相馬相双地区の中小企業家同友会の仲間も順次戻ってきて、所属している会員数80数社の全会社がこの困難の中でも、一社もつぶれることなく現在再開をしています。「経営理念」に基づく経営、地域になくてはならない会社になろう。今、私たちが会社を閉めたら、社員はもとより、住民が戻ってきても生活ができない。相変わらず戻って来ない大手チェーン店になってはいけない。住民と共に、地域を守り、発展していこう!これがまさに社会貢献です。

日頃大きな問題がない時は良いのですが、何かとんでもないことが起こった時は、この「経営理念」の精神に戻り、迷わない行動をすることが大切です。 従業員の皆さんは、経営理念の深い意味を理解して、行動のベクトルを合わせて、いざという時には「経営理念」に基づいた行動をしましょう。そのためにも、「経営指針発表会」には全員が参加をして、「経営理念」を確認し合い、ベクトルを合わせた行動をしていくことがとても大切なことなのです。

◎福島は、まだ5万5千人の人が県外に避難しています。福島第一原発の爆発が発生してから、地域は何も変わっていないそうです。常に「放射能」という透明のバリアがひかれている状態です。一番怖いのは被曝をしなかった人々(我々)が日常生活の中で「忘れ去られる」ことです。いつも「知っていて欲しい」いつどこで、このような悲劇がまた起こるかもしれないことを・・・

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