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2010.3月 「木こりの話」と「標準化」

今年は、毎日意識をして「標準にこだわって仕事を進めよう!」と言いました。皆さんには当たり前のことですが、復習をします。
「標準」とは決めごとで、誰が行っても同じように行動できることで、それを忠実に守ることが、「標準を守る」ことです。しかし当たり前のように、中々守れないのも事実です。
こんなことはありませんでしたか? 「きこりのお話」です。

木こりが山の手入れをするため森林へ入って、木を切りに2人で出かけました。
到着したら、一人(A)は、すぐ木を切り出しました。
もう一人(B)は、おもむろに「のこぎりの刃」を研ぎ出しました。
AさんはBさんに向かって、「何をもたもたやっているのだ。早く木を切れ」と言いました。しかしBさんは、「今日は日が暮れるまで木を切り続けるので、しっかりと「のこぎり刃の目立て」をしてから木を切るんだ」と言いました。

一日が終わった時、さてどちらがたくさんの木を切ったのでしょうか?
もうわかりますね。Aさんはすでに使用していた「のこぎり」で仕事を始めてしまい、しかも目立ての道具を持って来なかったので途中で切れなくなり、しかも力まかせで切っていたので疲れ果てていました。
一方Bさんは、初めに段取り良く準備をしてから木を切ったのでたくさん伐採することができ、しかも疲れもそれほどでもなく一日を終えることが出来ました。

ここでBさんを標準化すると、どうなりますか?
まず、「事前準備の標準書」が要ります。山に入るにはどんな道具を準備するのか等。また、「仕事を開始するときの標準書」が要ります。我々が毎日行っている日常点検です。次に「仕事を進める標準書」です。どのような木にはどのような切り方が良いのか。の「作業手順書」です。もうひとつ、「どんな木を切るのか」選択の標準書が必要です。

今一度、毎日の仕事を行う時の「標準」を確認して下さい。
こんな事はないでしょね。朝は忙しいから、いちいち点検なんかできないよと言って、すぐ機械を動かしてしまう。また、チョコ停が発生してしまったので、刃具交換時間がきたが、もう少しそのまま機械を動かしておこう等、ないですよね。【標準不遵守】

もしあれば、このことが後から取り返しのつかない不良が発生したり、機械故障の影響が大きくなり、とんでもない金額の修理と時間がかかってしまうことになります。
くれぐれも「標準を守る」。
守れなかったらすぐ管理監督者に進言をして「標準を改定」する。
新たな標準が出来て、それからその新しい仕事のやり方に基づいて仕事を進めるようにして下さい。

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