昨日と今日が同じと感じているならば、時間だけが刻々と過ぎていき、一生しかない人生をもったいなく送ることになります。 一日の行動内容を意識して、感じ方を変えて見ましょう。

皆さんは毎日仕事をし続けていれば、習熟することで必ず『進化』しています。
しかし、誰もどれ位の力があるのかわからない「潜在能力」は、これではあまり成長しません。

それではどうするのか？　大切なことは、まず、「行動をする目的」を明確にする。今行っている仕事は、何のためにやっているのか、例えば、外観検査をする仕事としましょう。その目的は、標準書で決められている検査項目にそって、確実に不良品をはねだすことです。
しかし、標準書には書かれていませんが、いつもと違う状態に気がついて、上司に報告する行為は、『進化』ではなく、『深化』です。
また、不良品の出方がいつもと違うパターンになっている。いつもは、あまり出ない不良項目の製品が多量に発見されることに気がつく。これも『深化』する行為です。

製造現場で言えば、「加工屋」ではなく、「鍛冶屋」の世界を築こうと言っています。
このことは、【自前】で、技術の構築をすることです。これが「仕事をする目的」です。それがわかれば、毎日行っている仕事の中での変化に気づくような行動ができてきます。このことが『深化』する行為です。

日常的に行われれば、だんだん自分の中でのノウハウが構築されてきます。
ここまでくれば、もうしめたもの。同じ仕事をしていても、毎日の変化に気づき、行動が変化してきます。行動が変化するということは、まさに『深化』しているわけです。
自分自身で、潜在能力が向上していることを、実感して生きがいを感じる毎日を過ごしましょう。