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2006.9月 技・心・知恵のセットで『現場力』を高めよう

今月始めの一週間ベトナムに行ってきました。
ハードスケジュールの中、13社の日系・台湾系企業を視察してきました。

感心したのは、すべての工場がスリッパ履きでの工場見学でした。
うちの会社と同じ6軸自動盤やNC旋盤もたくさん導入されていましたが、油一滴落ちていず、床もまったくすべることはありませんでした。そう言えば10年程前はうちの会社もスリッパ履きで工場内を案内していました。
皆さん、もう一度立ち上がりましょう。というよりも、危機感を持ちましょう。これでは中国どころか、ベトナムにまで仕事が移管されてしまいます。

また、次の週の日曜日は、名城大学理工学部80周年記念フォーラムに参加してきました。
テーマは、「明日をささえる人材の育成と理工学部教育」でした。
経済産業省・デンソー技研センター・各大学の総長・学長・理事の皆さんのパネル討論で、まさに「産学官からの問題提起」でした。

ベトナム視察、フォーラムからの学びを一言で言い表わすと、「人間力」と「現場力」の重要性でした。
このことは、モノづくりに興味を持つ学生及び製造工場自体が減少していることで、技能・技術伝承がうまく行かず、日本のモノづくりが衰退の方向に向っており、これでは日本経済に及ぼす影響が大であり、将来の日本に対して危機感の現れです。

「人間力」・「現場力」を高めるためには、
・【技】⇒固有技術を身に付ける。(専門技術・特殊技能・ノウハウ等)
・【心】⇒気づき・やる気・根気で豊かな人間性づくり(ハート)
・【知恵】⇒潜在能力の引き出し、人間らしく生きる。(ローテク)
この3点セットを会社の中に落とし込みましょう。
会社を発展させていくには、一人ひとりが地道に、愚直に「当たり前のことを当たり前に」但し徹底的にこだわって、毎日前進することです。

※写真タイトル「港につながるサイゴン川」

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