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2006.7月 ギタ-を持っていても、弾かなければ音は出ない

何年かぶりに、私の大好きな「寺内たけしとブルージーンズ」の演奏会に行ってきました。
昭和36年に結成され、その後40年代前半の加山雄三の若大将シリーズ及びエレキブームに_がっていった元祖です。今年は結成45周年、彼の年齢は67才です。

5才からギターを習いだし、指を豆にして、その豆がつぶれ、肉が出て、骨が見え、塩水につけて直してはまた練習をしたそうです。しかしそんな努力をしても世間は認めてくれないつらい時期がありました。

エレキブームでは不良少年を作るといって、ギターを触っていた当時の学生は退学処分になったそうです。コンサートを開こうにも誰も来てくれない、お金がなく飯も満足に食べることができないこともあったそうです。

何とか学校に理解をしてもらおうと情操教育の一環として、学校で演奏会を開催する企画をしましたが、どの学校も取り上げてくれませんでした。
最後の頼みの綱と思い、自分の母校に行きました。先生は覚えていて「よく帰ってきた、この学校で演奏をやれ」と言ってもらえました。演奏会は両親の心に感動を与え、是非これからもやりましょう、と他校にも呼びかけて頂けました。

これが今日に続き1,300校を超えるまでになりました。
教育委員会賞・青少年育成賞・文部科学大臣賞等地道な努力が何十年経ってやっと認知されてきました。現在は社会貢献として、教育活動に力を注いでいます。

今思い返すと、音楽とは奥が深く一生懸命練習をしてやっと入り口にたどりついたと思ったら、また入り口が遠ざかってしまう。この連続でした。こうした中からずっと現在までギター一筋でやってきましたがやっとわかってきたことが、『どんなに立派なギターを持っていても、弾かなければ音はでない』ことです。

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