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2005.9月 自ら本来の仕事をする人は、忙しいと言わず確実にこなす

スティーブン・R・コヴィーのベストセラー「7つの習慣」の中に、「刃を研ぐ」というエピソードが載っていました。

『ある山の中で、木こりが木を切っているところを、農夫が見ていました。木こりは汗だくになって、ノコギリを引いているのですが、刃は進まず、木は一向に倒れる気配がない。よく見てみると、木こりのノコギリは刃が欠けて、ボロボロになっています。
数時間後に再び通りかかっても、木こりは同じことを続けていました。そこで農夫が、「木こりさん、刃を研いだほうがいいんじゃないですか?」と言うと、木こりは、「そんな暇はないんだ。今は切るのに忙しいのだから」と答えました。』

口癖のように「忙しい・忙しい」、「忙しいからそんなことできない」と言っている人はいませんか?
品質の確保をするために、朝、良品が安定して生産できる状態になっているか確認する。また、刃具交換の時期が来たら確実に交換する。切粉の状態を確認する時期に確実に切粉を除去・からんでいないか確認をする。きちんと守られていますか。本来やるべきことがわかっていますか。
忙しいからそんなことやらない時もあるよ。と聞いたことがあります。とんでもないことですが、結果はそれをきちんとやらないために良品と不良品との選別作業をやっていて、そちらに人がとられ、更にチェックをやらず、またまた、選別作業をするといった悪循環をしています。本末転倒ですよね。もう、目がさめませんか。「気づき」技能向上し成長しよう。

■仕事とは「品質を作り込む」ことです。の意味を的確に表現した文章と思いませんか。

良品が常に安定して生産できる状態に保つために行うことを明確にして確実に実行することが、我々製造業にたずさわるものの責任であり、そのことに対し、自信と信念を持ってお客様に提供しましょう。
まずは、「変化点」を確実に管理しましょう。それはむつかしいことではありません。朝、仕事のかかりにまず「良品が常に安定して生産できる状態」かどうかを確認して下さい。そのことが仕事をするということです。
刃具交換をしたらその前後の製品を測定し良品かどうかの確認をする。また、使用後の刃具の磨耗状態が正常化どうかを確認する。等品質が安定しているかどうかを確実に確認する。これが「やるべきこと=仕事」です。
ひょっとしてそのことを怠って生産をしてしまい、そのことが原因で不安定な中で不良品ができてしまい、そのため、その選別をして良品を選りすぐっている姿は、まさにこれらの裏切り行為です。やるべきことをやらず、むだな忙しさが品質確認ができず、更に悪循環をもたらします。

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