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2004.1月 新年の挨拶・夢と希望(目標)の実現をめざし、幸福になろう

昨年来、新工場として多度工場を建設していましたが、この度竣工の運びとなり、今月より生産を開始しました。今年は、当社にとって「将来に向かって飛躍するチャンス」の初年度となります。

ちょうど10年前、バブルがはじけて日本経済が循環型から構造転換型に変化するとの認識のもと思い切って、(1)工場を全面的に建て替え、(2)「加藤精機株式会社」から「エイベックス株式会社」と社名も変更し、第二創業と位置づけ、新たな出発をしました。
おかげさまで既存顧客からの受注増、新規顧客開拓、新規人材確保等社員全員の能力を結集してベクトルを合わせた活動をする中、お陰様で社業も発展してきました。その結果、社員数は35名から80名に、生産場所もその後の設備投資により一杯になりました。

10年たった今日、日本経済は相変わらず不況を脱しきれずに低迷をしていますが、その後弊社を取り巻く環境は大きく変化してきました。この先10年を予測したとき、
1.世界との競争に打ち勝つ企業体質の強化
2.国内に残せる高品質と新技術の確立
『勝ち進む経営』をしていくための最重要課題と認識しています。

本年度は、多度工場の稼働に伴い、これらの課題を克服していくための実行・実践の年として『攻めの経営』に取り組んでいきます。具体的には、

(1)多度工場を「世界の拠点」として位置づけます。
現在の主力製品である「バルブ・スプール」の専門メーカーとしての地位を確立していきます。今年の年間生産数は過去最高の4,000万本近くになり、そのことにより量産メリットを享受し、日本はもとより世界から工場見学に来て頂き、世界から買い付けて頂けるような「世界に通用する高品質とコストの作り込み」を図るための生産体制を敷き、他社との差別化をしていきます。工場のイメージとして、多度工場は、世界の一つの拠点として海外工場のつもりで体制を組んでいきます。このことは将来海外に進出するための準備ともなります。

(2)名古屋の工場(本社・第一・第二工場)を再編します。
この工場は、徹底的に日本に残す工場としての位置づけをします。今後日本の製造業の発展は、小ロット・短納期・多種材質加工・超精密加工等における技能・技術の確立にあると考えます。これらに対応できる体制に取り組んでいきます。

(3)人材の育成(自己啓発・潜在能力の発掘)を図ります。
上記2点を推進していくためには、教育のレベルを越え、世間に通用する「共育」の中で技能・技術を確立しなければいけません。だれしも現在の自分より一歩でも成長したいと願い、生活を改善し、仕事のやり方を改革しようとしています。自分で認識しているより、多くの才能・能力を持っています。能力は掘り下げれば掘り下げるほど増大していきます。まずは、「目標設定」をし「習慣づける」ことから始めて、達成の喜びを味わいましょう。「自分はできる」「必ずやる」
サクセスデー(経営指針発表会・報連相全社大会・目標成果発表会)を充実させ、活用します。それには、あるべき姿に向かって挑戦することにより、問題発見能力と問題解決能力のアップを図ります。そしてそれらを実践することが改革であり、各自の潜在能力の引き出しにつながり、やりがいに通じます。

(4)お客様の満足に向かって仕事をしよう。
なぜお客様から注文が来て、付加価値をつけて買って下さるのでしょうか。お客様が当社の価値を認めて下さるから我々の発展があります。それぞれの役割の中で、仕事を進める中で、何をすればお客様に喜んで頂けるか(顧客中心主義)を常に考えよう。企業は世間と戦っています。社内同士の問題ではありません。お客様から給料を頂いております。

(5)〔5S+報連相〕をベースに、〔QC+PM+IE活動〕の推進を図ろう。
原理原則に従って基本を忠実に、当たり前の事のように習慣づくまで徹底的に実践します。
・「5S」の実践
 整理・整頓・清掃・清潔・しつけ(生活の基本)
・「報連相」の実践
 報告・連絡・相談(コミュニケーションの基本)
・「QC的なものの見方」の実践
   P-D-C-Aの管理のサークルとQCストーリー(問題解決法)
・「PM」の実践
 プロとして、稼ぐ基である機械の整備
・「IE」の実践
 ムダのない効率的な働きやすい仕事の整備

職場の現状を客観的に観察して、何が課題で、どういう方向に向かいたいのかあるべき姿を描き、具体的な目標を明確にする。そして目標達成のための行動計画を立て、計画をじゃまする障害に打ち勝ち、毎日努力して行動し続け、望んでいる方向へ進んでいく人が幸福になる人です。

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