コロナウイルスが発生し、その感染が全世界に広がってしまい、日本でも緊急事態宣言が発令されるなどの影響で、学校や経済活動の萎縮などで家庭生活まで脅かされている状況になっています。会社も、元々1998年秋から中国経済が縮小気味で自動車販売減少により、その関係の売上がダウンしていました。そこにコロナ禍で更に経済環境が一気に悪化して、3月後半からは大幅に生産活動が停滞してしまい、5月の長期連休拡大、また当面5月6月は金曜日の一斉休業を含む三連休となりました。〔全社一斉休業日について、給与は100%保証をします。(一部会社負担)、お客様対応につきましては、製造・生産管理・品質・営業・総務が交代で出勤し平日に振替休業をします〕
社長より、経済状況及びお客様の変化に対応しながら、3月28日「新型コロナウイルスに対しての緊急トップ方針①」を始めとして、現在「新型コロナウイルスに対しての緊急トップ方針⑥」が発信されています。
一貫して言っていることは、 『大方針:雇用は、何が何でも絶対に守る。』
言葉として言うだけではなく、この宣言を確実に実行するための裏付けとしては、「雇用を守るためには、会社がつぶれないようにする」ことが大前提です。
なぜ会社がつぶれるのかというと、社員の給与・銀行の借入返済・仕入先などの経費の支払いをするお金が無くなるからです。そのため3月下旬には、銀行から借入を行い、潤沢な現預金を準備しました。
また、なぜ全員の雇用にこだわるかと言うと、経営のベースに「人間尊重経営」があるからです。【No245・4月号参照】
■『人を大切にする経営』【人間尊重の経営】
〔会社経営の目的〕 会社=人生
一人ひとりの社員が成長した分、会社は発展する
=会社の発展は、社員の成長とイコール=
一生しかない人生の中で、どれ位の力を持っているのか、
誰もわからない潜在能力を発揮することで、
働きがい・やりがい・生きがい・誇りと喜びを感じ、
「豊かな人生」が送れる風土づくり
《この一人ひとりの成長が、会社発展の原動力》
■『人は、資産』
これは具体的に言うと、「人は損益計算書上の費用ではなく、貸借対照表上の自己資本に相当するもの。リーマンショック後の企業の存在価値を分けたのは、人を費用として企業の負担がかかるものと考えリストラを行い解雇したか、または、自己資本と考え人間として大事な存在だと、蓄積したか」この違いは大きかったと思います。10年経った今、その差がはっきりとして表れています。多分今回もまた、同じように首を切る会社と大事にみんなで乗り切ろうとする会社と二極分化すると考えます。
リーマンショックの時は金融バブルがはじけたことによる世界経済の縮小が原因でした。営業と生産技術が一体となって新規顧客開拓を行ってくれました。まさに市場創造です。この結果が新たな顧客開拓につながり現在の売り上げの多くを占めています。結果としてはビジネスチャンスが到来した経験を持っています。今回のコロナ禍も更なる会社の飛躍が待っている良い機会が来たと考え、過去の延長線上ではなく、未来志向をして梯子をかけていきましょう!〔具体的には、ロードマップに表しましょう〕
普段は損益計算書の結果数値を重視して利益の蓄積を図り、企業の体質を強くして(市場創造・人材育成)いざという時のために、自己資本を積み上げてきました。しかし、急速な経済環境の悪化の時こそ、今まで努力をして技能・技術を蓄積してきた現在の成長の姿を発揮してください。時間をかけてここまで築き上げてきたそれぞれの力や能力を今こそ最大限生かして、この難局を乗り越えることが、一番の近道でありどの会社より早く復活します。
『方針:徹底して外に出るお金をなくす。=なんでも「自前」でやる。』
(チャンスと捉え、人材育成につながるところを優先する)
ここからは、皆さんのお知恵拝借と行動実践です。
まず、一人ひとりの心がけで出来ることから意識をして徹底的に始めよう!
【電力費】今年度の工場電力費が1憶6千万円で、刃具費の次に高い経費になっています。そこで『1円でも外にお金を出さない活動』として、
・加工していない設備や集塵機は、電源を切る
・席を離れてしばらく使わない時のパソコンやプリンター等の、電源を切る
・昼食時の事務所の電気を切る(食堂、会議室等も必要最低限にする)
など、「不要な電気を切る習慣づけ」を、よろしくお願いします。一人ひとりが節電を心掛けるだけで、かなり大きな電気代の削減につながります。
コロナショックを契機に、『1円でもムダなお金は、外に出さない活動』のご協力をよろしくお願いします。
設備台数も大変多くなっています。一人ひとりの行動でムダが削減できます。現在、設備の稼働も全社で半分になっているので、電力費も半分にしたい。
次に、組織を通してみんなで協力をして行っていくこととして、